イラスト

久しぶりのイラストの更新です。油絵風にしようと頑張って描き始めるとなんと3か月かかりました。細かく線を取らずに塗っていったため、時間がかなり過ぎてしまいました。テーマは自然賛歌です、日本は多くの山々と川と様々な花に彩られています。道端 ...

小説,終末のヴァルキュリア

「佑月! 心配したぞ──!? ……エインヘリャル……!」

 訝(いぶか)しそうに立ち止まり、メリッサが日向さんに対して身構えた。しかし、日向さんは何事もないかように、迷い込んだ子羊にやさしく接した。

「ちょっと ...

小説,終末のヴァルキュリア

「日向さん……」
 これが現実なのかと、にわかには信じがたかった。

 目の前にいたのは中学生の頃、僕の初恋の人だった日向直子その人だった。

 僕が恋した、中学生そのままの姿で現れた日向さん。僕は急に淡い ...

小説,終末のヴァルキュリア

「うっす、今日も佑月くんはご機嫌だね、カノジョでもできた?」
「僕はいつも通りだよ」
「知ってる」

 日向さんは朗らかに笑い、しかも熱っぽい視線を出しているように思えてならない。あれからというものの幾月も流 ...

小説,終末のヴァルキュリア

 夏もまっ盛り、熱に包まれる県民体育場、多くの高校生の白い制服が観客席で目に付く。その中僕は白シャツを汗でにじませながら、今日のヒロインの出番を待っていた。会場のアナウンスで予選が行われていると知ったので、彼女も出るはずだ。

小説,終末のヴァルキュリア

「池田君、きみ今日も宿題やってこなかったでしょ」

 突然に教室で女子に話しかけられたので、僕は思わずのけぞった。セーラーの夏服に教室へと光が差し込んで、白くきらめいていた。

 艶やかで短く切った黒髪で、目鼻がく ...

小説,終末のヴァルキュリア

 崖からまっ逆さまに両足を地面にたたきつけられた、戸惑いながらも相手の追撃が来ないよう中腰で走り抜けようとするが足が動かない、転がるようにその場を離れるしか、もはや方法はなかったのだった。

 案の定僕の落ちた先に12.7ミ ...

小説,終末のヴァルキュリア

 うっすらと見える黒い影、所々見える色の違い、わずかな呼吸による振動、間違いない奴はそこにいる。

 僕は銃を構えた。ほぼ点に見える相手に銃を向ける。だめだ! この距離では当たらない、スコープが使えない僕は、目視で命中させな ...

小説,終末のヴァルキュリア

 山から僕の体がずるずると滑り落ちていく、下手に落下運動に抵抗して勢いが削がれてしまったようだ。こんなところをスナイプされるとまずい、体に岩や木やらがぶつかり、僕の肉体を痛めつけた。

 強打され僕の体はボロボロになっていく ...

小説,終末のヴァルキュリア

 スナイパーのいると思われる山に真っ正面から登らずにのとなりの山に登った。もし、真正面から行くと相手に気づかれるかもしれない、敵は油断のならぬ相手、もしかすると何重にも罠を張り巡らせているかもしれない。なら、横から奇襲をかけるのが常道 ...