小説,終末のヴァルキュリア

第十八話 嵐の前の静けさ 僕たちは次の街へと移動するため森の中に入っていた。あいもかわらず射撃訓練を行っている。MP7A1のトリガーを引くとまっすぐに的を貫く。木の枝からぶら下げた大きな果実が粉々にくだけ、後ろの大木の木の破片をまき散 ...

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第十七話 昔の思い出 宿屋で眠っていると、ふと昔のことが夢に出てきた。幼い頃の夢、大人になるよりずいぶん昔。異世界に行くなんておとぎ話だと信じていた頃。

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第十六話 メリッサの夢②「もううちの主人たら、ヤキモチ焼きで困っちゃってー」 メリッサとのデートは痛かった。別の意味で。

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第十五話 メリッサの夢「ふふ、よく食べるよく食べる」 昼、僕の隣でメリッサは町に流れる川の魚にパンくずをやっていた。本人いわく、この時代の

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第十四話 紅い月のもとで④老婆が部屋の中の獲物を見る。そこには銀髪の少女がいた。「なっ!?  エインヘリャルはどこに行った」メリッサが笑う。「ここだよ」僕は空き家の屋根から降り老婆の後ろを取る。その瞬間、老婆の後頭部を武器で殴りつけた ...

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第十三話 紅い月のもとで③ヴァルキュリアと交換しただと、まさかメリッサと? いや違うな、元から脚力があった。そうか! 宿の部屋でメリッサが刺されたとき、メリッサはその異様さに気づいたんだ。メリッサは武術の心得がある。不意を突かれたとは ...

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第十二話 紅い月のもとで②「坊や影が少し見えているよ」ひっそり老婆は呟く。僕はかまわず一心不乱に老婆にバースト射撃を行った。激しい音が夜の静寂を破った。連続に弾丸が放たれて反動で手がしびれてしまったようだ。石造りの外壁を粉々にしていく ...

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第十一話 紅い月のもとで「メリッサ・ヴァルキュリア、僕に力を貸せ――」 メリッサの目が碧から金色に変わり世界が青く歪む。

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第十話 つかの間の休息目が覚めるとそこには、涙ぐんだメリッサがいた。「よかった! 無事で」ああ、そうか僕は敵にやられて、命からがら逃げ出したんだった。メリッサが僕を強く抱きしめる。僕は彼女の頭をそっとなでた。「私が悪かった。盾になると ...

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第九話 リッカの攻防戦② 喉から止めどなく血が流れる。息が……息ができない。僕は呼吸困難になりその場に倒れ込む。 老婆は笑いながら距離を縮