小説,終末のヴァルキュリア

第七話 共犯宿の部屋に入るとメリッサはブーツを脱いでベッドに寝そべった。「今日は疲れたー」彼女はうんと小さな体から大きく手足を伸ばす。「神様でも疲れるのか?」僕は彼女の愛らしげな仕草に少し笑ってしまった。「食欲、睡眠欲、性欲などはない ...

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第六話 日常②老人だった体から血が吹き出る。周りの人に血がべっとりとかかった。死体がその場に倒れる。だというのに武装した男たちはゆっくりとその場を後にしていった。すると町の人々は何事もなかったかのように日常に戻る。僕はその奇妙な光景に ...

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第五話 日常僕はその場にしばらく、へたり込んでいた。それをみかねたメリッサは、「このまま、こうしても仕方ないだろ。さあ行くぞ」「行くってどこへ」この中世の町でいったいどうすればいいか……「まずは宿だな、金はある」彼女は一回転すると鎧姿 ...

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第四話 最初の敵② 僕は敵に向かって剣を切りつけようとする。だが、困難な問題に突き当たる。――重い……。 その重さのため、通常の状態でも剣を振りあげるだけで、両手の腕がブルブル震える。剣を落とさないようにするだけで精一杯。 両手で固

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第三話 最初の敵 周りの風景が認識できた頃にはすでに、いままでと全く違う光景に包まれていた。 石でできた家。ところどころ壁がひび割れている。屋根は煉瓦でできているのだろうか。とにかく瓦じゃない。 床は硬い土でできており、尻餅をついたと ...

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第二話 ヴァルハラ「それよりもここはどこなんだ!? 僕は一体どうなったんだ? ラグナロクって一体どういうことなんだ?」 僕は叫ぶ。銀髪の少女は笑顔のまま、「私こそ何を言っているのか、よくわからないのだが」 彼女は表情を変えない。なにか ...

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第一話 現実世界僕、池田祐月(ゆづき)は無為に人生を送った。小学生の頃ゲームとアニメにはまって家の中でごろごろしていた。そして中学生の頃僕は初恋をした。日向(ひゅうが)直子という女の子で中学生にしては大人びた雰囲気があり、初めて僕は女 ...