小説,終末のヴァルキュリア

第十三話 紅い月のもとで③ヴァルキュリアと交換しただと、まさかメリッサと? いや違うな、元から脚力があった。そうか! 宿の部屋でメリッサが刺されたとき、メリッサはその異様さに気づいたんだ。メリッサは武術の心得がある。不意を突かれたとは ...

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第十二話 紅い月のもとで②「坊や影が少し見えているよ」ひっそり老婆は呟く。僕はかまわず一心不乱に老婆にバースト射撃を行った。激しい音が夜の静寂を破った。連続に弾丸が放たれて反動で手がしびれてしまったようだ。石造りの外壁を粉々にしていく ...

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第十一話 紅い月のもとで「メリッサ・ヴァルキュリア、僕に力を貸せ――」 メリッサの目が碧から金色に変わり世界が青く歪む。

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第十話 つかの間の休息目が覚めるとそこには、涙ぐんだメリッサがいた。「よかった! 無事で」ああ、そうか僕は敵にやられて、命からがら逃げ出したんだった。メリッサが僕を強く抱きしめる。僕は彼女の頭をそっとなでた。「私が悪かった。盾になると ...

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第九話 リッカの攻防戦② 喉から止めどなく血が流れる。息が……息ができない。僕は呼吸困難になりその場に倒れ込む。 老婆は笑いながら距離を縮

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第八話 リッカの攻防戦森の中で響く銃声。飛び散る弾丸。僕は木に向かってMP7A1を撃つ。木に近寄って弾痕を見る。僕の腕では、命中できるのはせいぜい20mといったところか。中距離戦闘では有効だが遠距離になると使えないな。遠距離と言えばス ...

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第七話 共犯宿の部屋に入るとメリッサはブーツを脱いでベッドに寝そべった。「今日は疲れたー」彼女はうんと小さな体から大きく手足を伸ばす。「神様でも疲れるのか?」僕は彼女の愛らしげな仕草に少し笑ってしまった。「食欲、睡眠欲、性欲などはない ...

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第六話 日常②老人だった体から血が吹き出る。周りの人に血がべっとりとかかった。死体がその場に倒れる。だというのに武装した男たちはゆっくりとその場を後にしていった。すると町の人々は何事もなかったかのように日常に戻る。僕はその奇妙な光景に ...

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第五話 日常僕はその場にしばらく、へたり込んでいた。それをみかねたメリッサは、「このまま、こうしても仕方ないだろ。さあ行くぞ」「行くってどこへ」この中世の町でいったいどうすればいいか……「まずは宿だな、金はある」彼女は一回転すると鎧姿 ...

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第四話 最初の敵② 僕は敵に向かって剣を切りつけようとする。だが、困難な問題に突き当たる。――重い……。 その重さのため、通常の状態でも剣を振りあげるだけで、両手の腕がブルブル震える。剣を落とさないようにするだけで精一杯。 両手で固