小説,終末のヴァルキュリア

「レイラ!」

 僕の叫びも虚しく崖から滑り落ちていくレイラ! それを見たメリッサは崖を駆け下り、レイラの手を取る。片手で宙づりの彼女を支えるのは、メリッサでもかなり苦しそうだった。僕はメリッサのもう片方の手を取り、二人を支 ...

小説,終末のヴァルキュリア

 夜の時間が訪れる。僕たちは火を囲み夕食を楽しんでいた。食事準備の際、日が傾いていたため、大型な動物を狩ってさばくのは時間がかかるので、小動物の鳥やウサギを僕は狩っておいた。タンパク質は重要だ。

 それにしてもアデルやブラ ...

小説,終末のヴァルキュリア

 ナオコは荷物を背負っているというか、荷物に背負われているというか、リュックを重そうにフラフラとした足取りで山道を登っていく。足が絡まって倒れそうになったところ、ナオコを僕が支えた。

「大丈夫かい?」
「うん! あ ...

小説,終末のヴァルキュリア

 街中の人々が戦闘から逃れようとする中、僕は教会の鐘楼塔(しょうろうとう)に RPG-32を向けてトリガーを引く、榴弾が発射され鐘楼塔が破壊されて街道に倒れ落ちていく。

 敵のエインヘリャルが巻き込まれたことを確認したあと ...

小説,終末のヴァルキュリア

 僕たちは山道を進み続ける。仲間が増えたため、必然話すことや衝突することもよくあった。何せ自分たちはまだ知り合ったばかりでお互いの事を何も知らない、しかも相手は異世界人だ、当然ながら価値観の違いが如実に表れて、もめごとが起こる。

小説,終末のヴァルキュリア

 僕たちのグループは一気に大所帯になってしまった。レイラにアデルにサラとユリア、考えるとため息をつきたくなる、ただでさえ女が多いのに僕の居場所が小さくなっていく。

「へえ、佑月さんへメリッサさんからアプローチしたんですか、 ...

小説,終末のヴァルキュリア

「どういうつもりだ?」

 僕は草陰から現れた、黒髪のたぶんエインヘリャルかヴァルキュリアだろう、彼女に尋ねた。

「どういうつもりもありません! 私たちとてもか弱いんです! とても貴方様に適うはずがないんです、だ ...

小説,終末のヴァルキュリア

 RPG-32を肩にかけ橋を狙う。RPG-32とは携帯式対戦車榴弾発射器 つまりグレネードランチャーでわかりやすく述べるとバズーカと言えば理解してもらえるだろうか。前にも使ったが対戦車兵器として優秀でそこら辺の戦車なら余裕で破壊できる ...

小説,終末のヴァルキュリア

「チーム制でヴァルキュリアをあわせて10対10の戦争になるということか」

 メリッサは考え込む。対しクラリーナは晴れ晴れした様子だった。

「はい、そうなります。一対一の一人ごとに対戦するのではなく一斉に戦います ...

小説,終末のヴァルキュリア

 商人の召使いに応接間へと通される。中に入ると赤い髪の毛で髪の毛を後ろにくくった白いサーコートをはおり鎧を着た女性が待っていた。穏やかで品のある仕草をしていて、その美しさはエメラルドと比較してもいいだろう。

 ツンとした印 ...