小説,終末のヴァルキュリア

 コロッセウムは戦う気がなくなった雷使いの男にブーイングを浴びせ始める。異様な空気感にシェリーさえ、戸惑いを隠せなかった。それを見て男は命がけで懇願(こんがん)し始める。

「ルール上、お前たちが許可すればお前たちの勝ちだ。 ...

小説,終末のヴァルキュリア

 レイラはせまってくる風をまとった槍に怯(おび)え立ちすくんでいた、このままだと間に合わない、しまった! 敵の掛け声とともに風が解き放たれレイラの周りの地面のブロックを切り裂き壊していく、まさか、まともにくらった……⁉ 

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小説,終末のヴァルキュリア

「メリッサ、開戦の合図を!」
「相分かった、構え……放て!」

 僕の合図にメリッサが指示をする、訓練の通り、エイミア以外全員で制圧射撃を行い、相手の行動を制限する、なかには相手に当たった弾もあるようで、最初のエイミ ...

小説,終末のヴァルキュリア

 男が襲い掛かり、炎をまとったサーベルがエイミアに襲い掛かる! しかし彼女は何事もなかったかのようにわずかに後ろに下がって避けた、燃え盛る炎がはじけ飛ぶように火が舞い上がり、煙が一瞬立ち込めるが、火が消えると無傷のエイミアがそこに屹立 ...

小説,終末のヴァルキュリア

 案内役のヴァルキュリアがいて、闘技場でのこれからの進行はどうなのかを説明をしてくれた。まず控室に案内され呼ばれたら、試合会場に入場するという、予想通りの単純明快な事務的な事柄なので僕はそれを冷淡に聞いていた。

 これから ...

小説,終末のヴァルキュリア

 僕たちは闘技大会が間近に迫って、チームの中でどうすればより効果的か館で話していた。

「なあシェリーちょっといいか?」
「ん、何だ、佑月?」

 上着を脱いで黒いシャツでラフな格好をしていたシェリーは、か ...

小説,終末のヴァルキュリア

「よし、始めるぞ! サラ、頼む」
「……はい」

 メリッサの掛け声のもとサラがヤカバの檻に向かい開けていく、僕たちはまた戦術訓練をする、内容が内容なだけに、訓練を繰り返して、体に染みつくまでにならないと機能しない、 ...

小説,終末のヴァルキュリア

「──以上だ、これより、より高度な戦術訓練を行う、皆わかったな!」

 メリッサの新たに追加された戦術の説明を受けた後、僕たちはフォーメーションにつく、皆慣れてきたせいか、顔が引き締まって見える、エイミアですらそうだ。

小説,終末のヴァルキュリア

「そろそろ集め終わったな」

 僕たちはこの周辺の森に居た毛むくじゃらの犬みたいな動物を、メリッサの指示のもと集めていた。メリッサの言葉にああやっと終わったかと、みんな一安心していた。動物を捕まえるのは難しい、罠にかければ簡 ...

小説,終末のヴァルキュリア

 僕たちは旅路の中、射撃訓練、戦術訓練に明け暮れた。射撃訓練は順調で、レイラが10発中5発は的に当たるようになり、ユリアはより小さい的でも止まっている相手なら当てられるほど上達したので、動く敵に相手でも何発かあてられるよう、僕は藁のボ ...