小説,終末のヴァルキュリア

 ひたりと水雫が石畳のもとに落ちる、ここは僕がメリッサに頼んで借りてもらったミランディア役所の監獄の一つ、石造りの地下室で、どんな声が聴こえようとかまわない、ここなら周りに気にせず自由に僕は能力を発揮できる。

「……こ、こ ...

小説,終末のヴァルキュリア

「あ、あ、来るな! 来るな──!」

 キャラディスとか呼ばれた男はおびえ切っている、頑丈な鉄扉を破壊した威力に恐れをなしたのだろうか、抵抗らしい抵抗がない。僕は相手の能力を測りかねていた。──これは演技か? それとも罠か? ...